はじめに
ここに、僕の考える文化祭について記そうと思う。まだ文化祭について真剣に考えたことがない人は多いと思うが、まずこの文章を読んで、僕が今持っている考えを自分が文化祭について考える上での材料として役立てて欲しい。
また、タイトルから判断できるようにこれはまだ文化祭の「基本的な」方針である。現時点での僕の考えは未熟なもので、これからの過程で改善を重ねていかなければならないだろう。だから最終的にはこの方針を超えた新たなコンセプト・目標のもとで全員が一致団結できるようにしたいと思う。そのためにはそれぞれが、自分のやりたい文化祭のイメージや理念、目標を持つことが必要であるし、同時にそれぞれの意見をぶつけ合う話し合いの場も、大切にしていかなければならない。自分の意見を持ち、それをぶつけ、充実した話し合い・議論ができるようにしよう。そうすれば、当初は温度差のあったそれぞれの意識のずれも次第に埋まり、全員が「一体感」を持って動くことができる。逆に言うと、易きに流れたら価値ある文化祭は作れない。
ところで、「男く祭」は今回で最後となる。最後なだけに盛大にやっていきたいが、その前にこれまで約30年間、男く祭はなぜ続いてきたのかをよく考えて欲しい。決して単に「伝統だから」続いてきたのではない筈だ。男く祭の活動にはそれぞれ必ず意味、目的があると僕は考えている。僕達は「伝統」というすでに与えられた枠をもう一度見直し、自分の手で自分の目的を見出さなければならない。
それではこの方針を読んで、最後の男く祭への「心の準備」をしてほしい。